脳神経外科

特長・得意分野

当科の外科治療の特徴は、数十ミクロン程度の血管や脳軟膜等、損傷しやすい脆弱な構造物を温存した丁寧な手術を行っている点です。動脈瘤が大型、あるいは複雑な形をしている場合は、ハイフローバイパスや深部バイパスなど種々のバイパスを併用して、瘤を完全に根治するよう心がけています。また、夜間でも術中に神経機能のモニタリングを行うことで、脳神経障害、麻痺等の合併症を未然に防ぐように心がけています。未破裂脳動脈瘤の術後合併症として、麻痺、脳神経障害、高次脳機能障害などが懸念されますが、上記手術を行うことで精度の高い安全な治療を提供することが可能です。(現在までに未破裂脳動脈瘤110例中mRS2以上の悪化は1例のみです。)また、くも膜下出血の合併症である脳血管攣縮により、一般的には15%-20%程度の患者さんが虚血症状を起こされますが、当院では手術中に徹底して脳槽に入り込んだ血腫を反対側まで洗浄して取り除くために、症候性の脳血管攣縮はほぼ起こりません。現在までに65例の治療を行いましたが、経過中に症候性の脳血管攣縮を起こされ、血管内治療を必要とした症例は2例です。また、くも膜下出血後に元の生活に戻れる方の割合(mRs 0から2)は、通常40%-50%程度と報告されていますが、当施設では81%です。65例中、gradeIV, Vの重症くも膜下出血の患者様は22例(33.8%)含まれていたのですが、非常に良好な治療成績を得る事ができました。脳動脈瘤治療後の再発や、大型の脳動脈瘤で治療が難しいために他院で断られた方も一度ご相談ください。

診療実績・施行実績

2018年5月〜2021年5月31日まで

脳動脈瘤(直達術) 179例(バイパス併用例21例OA-calcarine、OA-PICA、M3-M3、A3-A3、STA-MCA、STA-ACA、STA-SCA、EC-RA-M2)
頸動脈血栓内膜剥離術 32例
浅側頭動脈ー中大脳動脈吻合術 25例(虚血)
浅側頭動脈ー前大脳動脈吻合術 2例
もやもや病 2例(STA-MCA、STA-ACA、Target bypass)
脳動静脈奇形摘出術 7例
海綿状血管腫 3例(脳幹部1例)
脳腫瘍 38例
開頭脳内血腫除去術 61例
内視鏡下血腫除去術 8例
血管内手術 97例(血栓除去48例 動脈瘤コイル塞栓術16例 CAS10例 Onyx7例 NBCA11例 PTA2例 その他3例)
急性硬膜下血腫 13例
急性硬膜外血腫 5例
下垂体腫瘍(経鼻) 7例
外減圧 14例
MVD 6例
Embolectomy 9例
その他 178例(気管切開やスパイナルドレナージ等の処置は含めません)

随時実積をupします。