放射線部

心臓カテーテル検査(X線循環器診断システム)

宇都宮記念病院のX線循環器診断システム

狭心症、急性心筋梗塞のような、心臓の血管の動脈硬化による病気の診断、治療に不可欠な検査装置です。この装置の画面で確認しながら、カテーテルという細い管を血管の内側に入れて、目的の部位まで進めます。その後、造影剤をカテーテルから注入し血管を撮影する検査や、ステントという網状の金属で冠動脈を拡げる治療(PCI)を行います。当院で採用したフラットパネル診断システムは、画像が極めて鮮明になる特長を持ち、より精度の高い診断、治療が可能になりました。循環器内科では年間約350例の検査・治療を行っています。

MRI(3.0Tテスラ/1.5テスラ)

宇都宮記念病院のMRI

当院では、最新鋭の3.0テスラMRI装置(東芝メディカルシステムズ社製 Vantage Titan3.0T)が導入され、現在2台のMRI装置(3.0テスラ/1.5テスラ)が稼働しております。

MRI検査とは、強力な磁場と電波を用いて人体の大部分を占める水素原子核(プロトン)の磁気共鳴現象を利用して画像化する検査です。

MRIの特徴
  • 磁場を用いている為、放射線による被曝がない
  • 非造影での血管描出が可能(MRA)
  • ペースメーカー・体内金属等の禁忌事項がある
  • 1検査;約20~50分と検査時間が長く、機器より持続的に音がする
  • 動きに大変弱い検査である

今回、新たに導入した3.0テスラMRI装置は、71cmの大口径となっており閉塞感や不安感をできる限り少なくし検査時の不安を和らげるデザインとなっております。その為、リラックスしながら安心して最先端のMRI検査を受けることができます。また頭部領域においては、高磁場により従来では見えなかった細かい血管(穿通枝など)も描出できるようになりさらなる高精度の撮影が可能となりました。

今後とも3.0テスラMRIと1.5テスラMRIのそれぞれの特性を活かして、更なるMRI検査の充実化を図り、検査の質の向上と患者様に待ち時間の少ない検査を提供できるよう努めて参ります。

320列マルチスライスCT

宇都宮記念病院の64列CT

当院では現行の64列CT に加えてTOSHIBA社製320列CT(Aquillion ONE)が導入され、2台のCTが稼働しております。

320列CTの特徴は、16㎝の範囲を0.3秒ほどで撮影できることです。この高速撮影が最も効果を発揮するのは心臓と脳血管の撮影で、心臓や血管の拍動(心臓による動き)の影響を受けずに高精度の撮影が可能です。また、これらの撮影は一般的に被ばく量が多いと言われておりますが、撮影時間が短いので被ばく量の低減にもつながり、体への負担も軽減できるようになります。

320列・64列のCTがもつ特徴を最大限利用し、撮影方法や部位別に2台を使い分け、多くの患者様に少ない待ち時間で検査をご案内しています。

マンモグラフィ(乳房撮影専用X線撮影装置)

宇都宮記念病院のマンモグラフィ(乳房撮影装置)

マンモグラフィとは、乳房専用のX線撮影装置です。『乳がん』の早期発見に最も有効とされています。女性は仕事、結婚、出産、育児と多忙な日々を送るうちに、『乳がん』発祥の危険にさらされています。『乳がん』の発症率は年々増加しています。早期に発見すれば治療率の非常に高い"がん"ですが、毎年1万人以上の働き盛りの女性が命を落としています。このような悲劇を繰り返さないためにも、全ての日本人が安心して検査を受けられるマンモグラフィが今、必要とされています。

触感的安心感
体に触る部分の機械的冷たさを感じさせない素材、そして装置の硬さを感じないラウンドシェイプを取り入れました。また、受診者の方の緊張感を和らげるため、ゆったりと手が置けるようなデザインを採用、これにより受診者の方は安心して検診を受けられます。
圧迫時の痛みを軽減
「痛みの少ない」圧迫システムを使用し、しなやかな圧迫板は均一圧迫が可能となり、更に圧迫圧力により、圧迫スピードが変化する方式は受診者の方の様子を見ながら痛みの低減と確かな乳腺の伸展を可能としました。

X線骨密度測定装置

骨粗鬆症とは、骨のカルシウムが減って、軽石のようにスカスカになってしまう状態です。初期の段階では、自覚症状がほとんどありませんが、知らない間に骨がスカスカになっていて、ある日突然骨折をしてしまいます。早期発見のためには、骨密度検査が有用です。