胃がん健診
胃がん健診
胃がん検診は我が国のがん検診で最初に行われた検査です。胃がんは早期に発見すれば内視鏡を用いた切除や、開腹手術になった場合でも、小さな切除で90%以上が治りますので、がん検診の対象として検査意義の高い検診です。40歳以上の方は年1回は必ず受診することをおすすめします。
上部消化管X線検査(バリウム検査)
上部消化管X線検査は硫酸バリウムと発泡剤を服用し(二重造影法)X線を使って透視して、食道、胃、十二指腸の病気の有無を調べる検査です。がんだけでなく、潰瘍・ポリープなども発見できます。
上部消化管内視鏡検査
上部消化管内視鏡検査は、のどの麻酔をしっかりして、直径5.9mmの極細のファイバースコープ(内視鏡)を鼻または口から挿入し、食道~胃~十二指腸を調べる検査です。直接目で観察できるため、X線検査で発見できない小さな病変を発見することができます。また、極細のファイバースコープ(内視鏡)での検査ですので、現在では嘔吐反射も起こりにくくなってきています。鼻から行う経鼻内視鏡では、観察は経口内視鏡と同等にできますが、組織を少し採取して細胞の病理検査を行う生検(バイオプシー)では、採取が困難な部位があります。この場合は、経口内視鏡に切り替えるか、再検査を行うことがありますので、あらかじめご了承ください。
- 【早期がんの症例】
ペプシノーゲン法(PG法)
ペプシノーゲン法(PG法)は、採血により、胃がんになる危険性の高い粘膜萎縮の程度を判定する検査です。胃消化酵素ペプシンの前駆物質であるペプシノーゲン(PG)にはⅠ型とⅡ型があり、萎縮性胃炎が進むとPGⅡが血中でより多くなることから、PGⅠ/PGⅡを指標として胃がんの高危険群である萎縮の変化を推定し、胃がん検診に応用しています。この検査の陽性者は「上部消化管内視鏡検査」による精密検査が必要です。
ピロリIgG抗体
血液検査で胃がんの発生に関係するヘリコバクター・ピロリ菌感染の有無を調べる検査で、最も一般的な方法です。陽性となった場合、日本ヘリコバクターピロリ学会では、胃がん予防のためピロリ菌の除菌を強く推奨しています。ピロリ菌除菌後、しばらくは抗体価(+)となりますので、除菌が成功したかどうかは、「尿素呼気試験」で行うことをおすすめします。また、除菌しても胃がんのリスクが「ゼロ」になるわけではありませんので、定期的に胃がん検診を受けることが大切です。
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社会医療法人 中山会
宇都宮記念病院
総合健診センター
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