腎臓・泌尿器系
腎機能検査
尿素窒素
生命活動のエネルギーとして使われたタンパク質の燃えカスとして生じるアンモニアを無毒化するために、二酸化炭素と結びついた結果つくられるものです。尿素窒素は腎臓を介して濾過されて尿中へ排出されますが、腎機能が低下すると濾過しきれない分が血液中に残るため、尿素窒素の値が高くなります。
8.0 ~ 23 mg/dl |
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クレアチニン
体内で利用された老廃物の一つで、骨格筋由来の物質です。腎臓を介して排泄されるため、血液中のクレアチニン濃度を検査することにより、腎臓の濾過能力を測る指標として利用されます。
[男性] ~ 1.00 mg/dl | [女性] ~ 0.70 mg/dl |
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(人間ドック学会基準値に準拠)
eGFR(推算糸球体濾過量)
糸球体とは腎臓にある房状の毛細血管網のことで、この濾過量を調べることにより腎臓の状態を知ることができます。ただし、糸球体濾過量を実際に調べるためには複雑な検査を行う必要があるため、通常の健康診断ではクレアチニンの値から求めた計算値が用いられます。
60.00mL/分/1.73m2以上 |
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(人間ドック学会基準値に準拠)
電解質
Na [ナトリウム] | 脱水状態の程度を知ることができます。腎疾患、脳下垂体ホルモン、副腎皮質ホルモンの異常、服薬によっても変化します。 |
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Cl [クロール] | |
K [カリウム] | 腎、心、下垂体と副腎皮質機能に関係します。服薬によって変化することがあります。 |
Ca [カルシウム] | 副甲状腺機能亢進症、多発性骨髄腫、骨結核などで上昇し、副甲状腺機能低下症やビタミンD作用不全、骨疾患などで低下します。 |
Na | 134 ~ 147 mEq/l |
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Cl | 98 ~ 108 mEq/l |
K | 3.4 ~ 5.0 mEq/l |
Ca | 8.4 ~ 10.4 mg/dl |
尿検査
タンパク | 腎炎、ネフローゼ、腎硬化症などで陽性となります。 |
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潜血 | 尿路の出血を意味します。 |
ウロビリノーゲン | 肝臓、胆道、溶血性疾患などで高値となります。 |
ケトン体 | 糖尿病(重症)、下痢、嘔吐、飢餓などで陽性となります。 |
比重 | 尿中に溶けている全溶質(尿素、塩化ナトリウムなど)の濃度を示す指標となります。 |
pH | 水素イオン濃度。 |
タンパク | 陰性(-) |
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潜血 | 陰性(-) |
ウロビリノーゲン | 陰性(-)、疑陽性(±) |
ケトン体 | 陰性(-) |
比重 | 1.002 ~ 1.03 |
pH | 5~8 |
尿沈渣
尿を遠心分離器にかけたときに沈殿してくる固形成分を顕微鏡で観察し、種類ごとに視野に入る数を調べます。この検査により、腎臓や尿路系の病気の種類や部位を推測することができます。
赤血球 | 0 ~ 5 /視野 |
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白血球 | 0 ~ 5 /視野 |
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