脳梗塞
軽症から重症のものまで、最良の治療を行っています。急性期の脳梗塞に対し、安全に使用するための条件が合えば、積極的にt-PAの投与を行っています。t-PAで血栓が溶解しない場合には、血管内治療で血栓除去を行います。それでも血栓が除去できない場合や、出血などの合併症が生じた場合もすぐに開頭手術をできる体制を整えました。アテローム血栓症では慎重に判断の上、急性期バイパスを行うこともあります。
急性期にSTA-MCA bypassを行い、梗塞の進行を食い止めることが可能でした。
代表症例
右中大脳動脈高度狭窄による脳梗塞で発症された症例です。麻痺が変動し悪化傾向にて急性に浅側頭動脈-中大脳動脈吻合術を行っています。この症例ではSTA-M2bypassを行っています。
緊急で開頭血栓除去(embolectomy)を行った症例
右半身完全麻痺、全失語で発症した症例です。左頚部から左中大脳動脈末梢まで長い血栓が認められ50代で若く、心房細動もない患者さんであり、動脈解離の可能性もある事から、緊急で開頭し血栓除去を行っています。皮膚切開から40分で再開通を得る事が出来ました。術後麻痺は消失し、会話可能なレベルまで速やかに回復されています。