髄膜腫
良性腫瘍が多いのですが、取り残すと再発しやすい事が分かっています。この症例では上矢状静脈洞内に腫瘍が入り込んでいたため、腫瘍を全摘出後に下肢の大伏在静脈を用いて静脈洞を再建しました。
腫瘍の周囲に認められた脳浮腫が術後に軽減しています。
上矢状静脈洞内の腫瘍が全て摘出されています。大伏在静脈で再建された上矢状静脈洞の描出も改善しています。
髄膜腫(錐体斜台部)
脳幹を圧迫する腫瘍で、ふらつきを主訴に受診されました。第4脳神経(滑車神経から第9脳神経までを巻き込む腫瘍でしたが、頭蓋底手術のテクニックを用い安全に腫瘍を全摘出しています。術後一過性に滑車神経麻痺が出ましたが改善し、その他合併症はなく自宅退院されています。
代表症例 小脳橋角部髄膜腫
内耳道内に腫瘍が入り込んでいます。内耳道後壁を削り腫瘍を全摘出しました。顔面神経、聴力についても温存する事が出来ました。
内耳道内の腫瘍も完全に摘出出来ています。脳幹、小脳のダメージもありません。
代表症例 前頭葉髄膜腫(80代男性)
左の前頭部に大きな腫瘍がありますが、高齢にて大学病院では手術を断られ、当院を受診されました。
当科で治療を行い、高次脳機能障害も出ることなく、全摘出出来ています。
左の前頭葉でしたが、術後高次脳機能障害は認めませんでした。