下垂体腫瘍
下垂体腫瘍の治療経験の多い、専門の医師が外科治療を行います。
代表症例 40代男性
意識障害 視力障害で発症した下垂体卒中の方です。トルコ鞍内から鞍上部まで伸展する腫瘍があり、腫瘍から出血が起きくも膜下出血を呈していました。
失明する可能性があり、緊急で開頭腫瘍摘出術を行いましたが、鞍内の腫瘍もある程度切除できているため、経過観察しております。患者さんは視力障害なく意識も回復され、復職されています。
赤矢印:腫瘍
a : 術前CT くも膜下出血を呈しています
b,c : 術前MRI 上方伸展し視神経が圧排されています
d,e : 術後MRI 腫瘍はほぼ切除されています
下垂体近傍腫瘍は基本的に経鼻内視鏡下に手術を行っております。髄液漏は起こりやすい合併症ですが、当科では硬膜縫合を行う起こりにくい手術を心がけています。
代表症例 60代女性
ドックで見つかった下垂体腺腫の方です。術前診断は非機能性下垂体腺腫でしたが、視神経に腫瘍が接しており増大傾向にて手術を行っております。合併症なく一週間で自宅退院されています。
赤矢印:視神経を下部から圧排する腫瘍