静脈洞血栓症
代表症例 70代男性
多発脳内出血を発症した上矢状静脈洞(superior sagittal sinus:SSS)閉塞症
意識障害(Japan coma scale(JCS):Ⅱ-10)、両側上下肢麻痺で発症され、頭部CT上、両側前頭葉に脳内出血を認めました。造影CT上前方1/3のSSSが閉塞しており、ヘパリンの持続投与を開始しました。
経時的CTで出血の増大を認め、ヘパリンを中止し経皮的経静脈的血栓回収療法を施行しました。右内頸静脈に6Frのシース留置しCerulean DD6という血管に優しい中間カテーテルを挿入し、SSSの閉塞部位までDD6を誘導しました。その後DD6より用手的血栓吸引を施行しました(ADAPT テクニックと呼ばれています。)合計4回の血栓吸引を行いSSSの再開通を認めました。